昼間に馬車に乗ると大体つくのは夜という、いつものあれですが、
今回も例外ではありませんでした。
テントを建てるのがめんどくさかった私は北にある小屋を目指します。
たしか以前は賊が住んでたはずだけど、また蹴散らせばいいよね!
この拳が宿泊料だーー!!
そんな勢いで賊たちに突っ込む私。
今日はいい感じにパンチを撃てたので、賊たちを一掃します。
ふぅ・・・ゴミ掃除完了。
掃除を終えた私が暖炉で冷えた体を温めようとしたその時でした、
いきなり背後からきつい攻撃を浴びて、私はそのままレイプされてしまいます。
なんとリーダーが奥のベッドで眠っていたらしく今頃飛び出してきたのです。
悔しくも彼の肉棒で私は鳴かされてしまうのでした。
武器を持っていればすぐに取り上げられてしまうのが世の掟ですが
あいにく私の武器はこの拳なので、すぐに隙を見つけて脱出し、彼をノックアウトしました。
ようやくこれで安心して眠れるわね・・・。
しかしその翌朝、今度はトロールに打ち負かせられる事件が発生。
悔しい~~!!いくら強化されたところで、所詮、拳は拳なのかしら・・・
新雪の積もった雪原に肉のぶつかり合う音が響き渡ります。
こんな、トロールごときに!!
サキュバスの体になってからというもの、相手に主導権を握られるセックスが大嫌いになった私は、
ついにぶちきれてサキュバスへと変身、白い糞ザルを燃やし尽くしましたのでした。
落ち着いて寒さに気がつき、元の姿へと戻った私は
どうやって対岸へ行こうか思案をするのですが、幸いいい感じの流氷が漂っており
その上をいくことで濡れずにわたることができました^^
近くで賊らしき人たちがマンモスを倒していたので
これは手ごわい強敵か、と構えていたら同胞団のアエラさんたちでした。
正直遠くからだと賊なのかどうなのか区別がつきにくくて困るわ・・・。
聖域の近くまでやってくると、なにやら馬の死体とテントが・・・。
これはメルセルさんとカーリアのもののどっちなんだろう・・・。
そんな不安に駆られるなか、聖域まで近づくとメルセルさんが待ちくたびれた顔で待っていました。
あの馬はカーリアのものらしく、用心深い彼は馬を殺すことで逃げる足を奪ったのです。
この辺はさすが現ギルドマスターだな、と感心するばかりです。
その後はどんな風にカーリアがガルスさん(前ギルドマスター)を殺したのかを聞いたり
どれだけ彼女の腕がすごいのかをいろいろと聞かせてもらいました。
う~ん、これは用心して進まなければいけなそう・・・。
ちなみにこの雪帷の聖域の入り口にはものすごい鍵がかかっていて
進入不可能とまでいわれているのだとか。
しかし熟達した技術を持つメルセルさんは、さっと鍵を開けてくれました。
やっぱりすごい!彼の熟達した知識と技術に、だんだんと私は自分が魅せられている事に気がつきます。
凄腕の男の人にはやっぱり惹かれちゃいます。
聖域、だなんていうくらいだからどんな場所なんだろうと思っていたら、
結局は墓地のようでドラウグルたちの嫌なにおいがしてきました。
素手で大丈夫かしら^^;
バキバキとドラウグルたちを殴りながら進んでいると、メルセルさんからこんなセリフが(;-;
あまり隠密は得意ではないのです・・・。
その後もメルセルさんとともに内部を進んで行きますが、出るわ出るわのドラウグルたち!!
メルセルさんは剣の腕もあるようで、華麗に2刀を操って敵を切り倒して行きます。かっこいい・・・。
しかしそれでも・・・数の暴力に勝つことはできませんでした。
頼みのメルセルさんが膝をついた今、横からちょくちょく殴っていた私でどうにかなるわけがありません。
私はよりによって彼の目の前で、ドラウグルたちに陵辱されてしまいました。
それもみっともなく、鳴かさせられて・・・。
その後はメルセルさんに助けてもらうことができたものの、私は既に白い灰の様に燃え尽きてしまっていました・・・。
待ち伏せには絶好の場所・・・そんなどきどきするようなことを言われながらあけた扉の奥ですが
そこにはドラゴンプリーストとドラウグルがいるだけ(だけっていうのもあれだけど・・・)でした。
エクスプロードが何回か直撃したものの、なんとかメルセルさんと協力してプリーストを倒すことができました。
石碑からディスアームのシャウトを習得して、さらに奥へと進むと
今度は例の仕掛け扉が・・・。
爪はきっとカーリアさんが処分してしまったのでしょうし、
一体どうやって開ければいいのかしら・・・。
そんなことを思っていたらメルセルさんが仕掛け扉に近づいてさっさと開けてしまったではありませんか。
す、すごすぎる・・・彼はこんな扉も開けてしまうほど凄腕なのね・・・。
そんな惚けた気分で扉をくぐったその時でした。
突然、矢が胸を貫き、私は派手に転倒してしまいます。
しかもどういうわけか、体はピクリとも動きません。
そんな私を後ろに、カーリアと対峙するメルセルさん。
倒れながら、彼らの対話を聞いているうちに、私は話の流れがだんだんとおかしな方向に
進み始めたことに気がつきます。そして・・・
ええ~~!!
これじゃあまるで、ガルスさんを殺したのはメルセルさんで、しかも黒幕って事じゃない!
敵意をむき出しにして構えるメルセルさんに、カーリアは勝てないと判断したのか
姿を消してそのまま逃げ去ってしまいます。
安全を確認し、倒れたままの私に近づくメルセルさんの口から告げられた言葉で、
私はようやく彼が黒幕であったことに確証を得ました。
私は・・・なんて、バカなのかしら・・・。
このかつてない最悪の状況を前に、私の中は、怒り、後悔、自責の念で溢れかえります。
・・・彼の言葉を前に、私はもう考えることをやめました。
彼の剣が、深く、そして鋭く体に突き刺さります。
そして視界はぼやけ・・・
私は意識を失いました。
旅の記録124日目、完