・・・?
いつの間にか地に臥していた私は、けだるい体を持ち上げるようにして起き上がる。
一体何が起きたのか。あたりを見回して私はようやく状況を理解した。
とうとう私は、一匹の魔物に変わり果ててしまったのだ。
私は、自分の今の姿を確認してほくそ笑む。
目に映るそれは、グレーターサキュバス――強大な力を持つ、淫魔の姿だった。
146日目、スタートです。
流石にグレーターサキュバスにもなると魔法も強力なものばかり・・・。
淫魔となった私の顔からは、自然と笑みがこぼれていた。
早速、試し打ちをして快楽にでも耽ろうかと思ったところで、私は足元に転がるリュックに躓く。
リュックからこぼれたのは一枚のマーキングが施された地図だった。
それが何を意味するのか理解しようとするやいなや、私を強烈な頭痛が襲う。
おそらく、人間だった時に使っていた地図には違いないが、なんの地図だったか思い出すことができない。
魔物となったわたしは人間の時の記憶がかなり曖昧になってしまっていた。
なにか・・・私は何かを、集めていたような気がする。
私はしばし考えこむが、直ぐに自分のうちから沸き起こる欲求にそれを邪魔される。
欲求とはもちろん性欲のことだ。
この辺りで一番近い村は、カースワステンか。
私はマーキングの施された地図を乱暴にリュックへしまうと、すぐに獲物を求めてその村を目指すことに決めた。
数キロほど進むと、運悪くドラゴンに出くわす。
うっとおしいやつらだ。
だが、完全なサキュバスとなった私に空飛ぶトカゲごときがかなうわけがない。
火球を数発打ち込まれたドラゴンは、すぐに動かなくなった。
カースワステンへとたどり着いた私は早速彼らに魔法をかける。
人間の時に感じていたような躊躇はない。
もうわたしはサキュバスなのだ。自分の好きなときにいつでも快楽に溺れる事のできる
最高の力と体を手に入れたのだから。
魔法を受けた衛兵が服を脱ぎ、ひざまずく。
体がゾクゾクして止まらない♪
わたしは彼を優しく愛撫すると、そのまま横たわって身を委ねた。
彼はわたしの腰を抱えて肉棒を挿しこむと夢中で腰を振り始めた。
腰を打ち付けられる度に、わたしの口からみっともなく嬌声が漏れる。
なんて素晴らしい体なのかしら♪
獣のように貪りあった私達の交尾は、彼の絶頂という形で終りを迎えました。
わたしが村を去る頃には、いつの間にか辺りはすっかり暗くなってしまっていました。
何やら馬鹿な人間たちが争いをしている様子。
勇ましくも立ち向かってきます。
結局はこうなるのにね♪
馬鹿な人間をカモったところで今日はおしまい♪
次回は引き続き人間あさりを、します!