何日かぶりに自分達の家へと戻った私たちは、収穫やアイテム整理をして一日を過ごす。
そんなことをしているとすぐに日が暮れてしまった。
今日は自宅でゆっくり過ごし、明日の朝出発することにしよう。
「ホワイトランが落ちて今後の戦いも激しくなってくるでしょうしこの機会に私とお揃いにしません?」
夕食もおわり、のんびり過ごしているときの話だ。
リディアは以前手に入れた黒壇の鎧と足を荷物入れから取り出してそんなことを言った。
たしかにホワイトランでの戦いはあの格好ではきつい物があった。
防御力の強化はしておきたいところだし、別に格好についてこだわりがあるわけでもない。
私はそうね、と答えると黒壇のよろいを着てみる。
重装のため移動速度は落ちるが、攻撃を受けた際には大きな助けとなる。
もともとドッジがそこまで得意なわけでもないし意外と合っている気がした。
荷物入れとマフラーを巻いて準備は完了。
獲物は変わらずこの大槌だ。
スタミナ吸収+確立麻痺は大槌というジャンルときわめて相性がいいし
なによりこの大きさと気骨溢れる見た目が気に入っている。
ついこの前まで、半裸に近い格好でこの大槌を振り下ろしていたことを思い出し
なんだか胸が熱くなった。
リバーウッド、ヘルゲンを経由して野営地へと向かう。
野営地では既にガルマルが指揮を取っており、南にあるニューグラド砦に向かうように言われた。
何でも既に仲間が何人も捕らえられているらしく、それを開放できれば強力な戦力になるのことだった。
つまり正面からの突撃は厳禁。現地では、牢獄に忍び込むための策が必要になるだろう。
現地で他の部隊と合流するとそこには見知った顔、レイロフがいた。
ひとまず、私は周辺を捜索して牢獄へ侵入、
仲間を助け出した後に中庭で畳み掛けようと伝え周辺の探索に移る。
裏手には湖がある・・・。
この手の場所には緊急脱出路があることが多い。私は迷わず飛び込んだ。
案の定、湖には砦の牢獄に繋がる抜け道があり、私は体の水滴をぬぐうと
仲間を助けるために内部を進む。やがて、助けを呼ぶ声とその周りにいる帝国兵が見えてきた。
まずは毒を塗ったダガーで帝国兵をさっさと始末して鍵を入手。
仲間を全員救出し終えると、レイロフと約束した中庭へと向かう。
この人数で挟み撃ちにすれば、砦の構造や戦略なんて、もはや関係ない。
ダガー1本で十分とばかりに奴らに飛び掛り、外はあっという間に殲滅。
後は内部を掃除してお終いだ。
内部の掃除にはレイロフが同伴してくれた。
リディア含め3人で片っ端から片付けていく。
暗殺業で鍛えた体術を使えば、ダガー1本で十分。
砦の全制圧が完了した私は、レイロフたちをここに警備として残し、ウルフリックまで報告をすることにした。
砦を去る前に、そういえばと先ほどの宝箱から手に入れた地図を見てみる。
どうにもこれは砦の周りに隠したとされる宝の地図らしい。
湖を左から回りこんでいくと、金の鉱石と宝箱を発見した。中身はたいしたことなかったが・・・。
ウィンドヘルムまで戻った私たちはウルフリックに砦制圧の完了を報告。
次に向かう目的地はリーチの野営地とのことだった。
今日はこんなところでおしまい。
次回はリーチでの活動になりそうだ。