しかしその途中、なにやら戦闘音が・・・。
近づいてみると、シルバーハンドとウェアベアーが戦っているではありませんか。
すかさず戦闘に加わる私たちでしたが、ウェアベアとシルバーハンドの両方から狙われるという
オチになり、速攻でリディアちゃんがレイプされてしまいました。
ホワイトランまで戻った私たちは、いらないものをとりあえず売っていろいろとお店を見て回ることに。
ベレソアの雑貨店では、珍しい武器が入荷されていたのでリディアちゃんに購入してあげました。
アエラに任務の報告をすると、スコールさんが私たちに話があるといいます。
彼は夜にアンダーフォージという場所で会おうといい、そのまま立ち去ってしまいました。
夜に待ち合わせとなると変身にだけは気をつけなければいけません。
ここで変身してしまったら、おそらくいつも通りに理性を失い、
感染でウェアウルフになった「にわか」であることがばれてしまいます。
そんなことになれば、伝統や儀式を重んじる彼らは間違いなくわたしを追放することでしょう。
変身しないことを祈りながらスコールとの待ち合わせの場所へ。
彼がスイッチを押すと、なんと隠されていた岩の扉が動き始めました。
どうやらここは一部の団員しか知らない場所のようで
いよいよ核心に迫ってきた感じがします。
そして中には、ウェアウルフと化したアエラが佇んでいました。
むやみに襲ってこないところを見る限りでは、おそらく理性は残っているのでしょう。
彼らはわたしにアエラの血を飲むように迫り、わたしは動揺をしながらも承諾します。
感染した状態で、儀式をしたらどうなるのかなんて見当もつきません。
しかしここで断ればおそらく二度と彼らは気を許してはくれないでしょう。
そんなことになったら元の体に戻るための情報など、夢のまた夢です。
わたしは意を決してなみなみと注がれたその血を口に含みます。
獣くさい、しかしそれでいて濃厚な味を感じるとともに
わたしは完全に気を失ってしまいました。
理性を失った私はホワイトランで一通り暴れまわり・・・
気がつくと全裸で森の中にいました。
もう戻らないんじゃないかと思っていた。そんな事をアエラにいわれてドキッとします。
理性を保っていられないことがばれてしまったと思ったからです。
しかし最初の(最初じゃないけど・・・)変身で理性を失ってしまうことは多々あるらしく
感染の件はバレずにすんだようです。
どうやったのかは分かりませんが、アエラさんは理性を失ったわたしを誘導して、
このギャロウズロックという砦の前までつれてきたそうです。
なんでもここにはシルバーハンドが住んでいて、スコールさんがすでに斥候に行っているとか・・・。
服を着る間もなく、私は夜空の月を見上げてはっとします。
わたしとリディアちゃんは、また有無を言わさずウェアウルフへと変わってしまいますが
アエラさんはやはり儀式経由なだけあって、強制で変身させられる事はないようでしたが、
おっやる気ね、なんてそんな事を言って彼女もまた変身してしまいます。
しかし不思議なことに、今回私たちは理性をかろうじて保つことができました。
もちろん獲物がいれば衝動は抑えきれずに襲ってしまうことでしょうが
何とか自分の足で歩き、体を動かすことはできます。
てっきり血を飲んだからかな、とも思いましたがリディアちゃんもわたしと同じように
理性を保てていることから何か違う気がします。
これはアエラさんのカリスマ性というものなのかもしれません。
理性を失ったわたしをここまで連れてきたのも彼女だといいますし、
何か、群れを統率するような、特別な力があるのかもしれません。
いよいよ我慢のできなくなった私たちはギャロウズロックへ。
哀れな見張りを切り裂いて、一人残らず骨へと変えます。
そしてその次は内部へ・・・
ウェアウルフ3匹相手に一体どうやって勝てというのでしょうか。
彼らも同じく即座に食料へと変わります。
また、部屋の隅には吊るされたウェアウルフの死体もありました。
アエラさんは臭いで仲間かどうか分かるらしく、この死体は
スコールさんでも誰か仲間でもないということでした。
完全に自我を失って動物と区別がつかなくなってしまう者(これがまさに感染症状の末期なのでしょう)も
珍しくはないらしく、情けは無用、と彼女は言い捨てます。
わたし達の最後ってこんなのかしら・・・。ふと脳裏に映った光景を振り払って
私たちはさらに先へと進みます。
奥まで到達して獲物全員を倒した後、
わたし達はスコールさんの朽ち果てた姿を目にすることになります。
やはりウェアウルフといえどもこの数を相手に一人ではきつかったのでしょう。
アエラさんは砦の中をもう少し探索するといい、
わたし達に次の任務を与えました。
とある砦のシルバーハンドたちから、計画書を奪取してこいという任務です。
タイミングよく人間の姿へと戻り、承諾したわたし達は、
スコールさんの遺体に手を合わせ、冥福を祈ってから砦を後にします。
ウェアウルフでの戦いも大分なれたもので、戦闘時には同属のウェアウルフを
呼び寄せる事ができるようにまでなっていました。
しかし、能力が上がるにつれ、感染症状がどんどん体を蝕んでいくことも分かります。
絶対あんな最後になんてなるものですか、そう決意を新たにして
わたし達は次の目的地へと向かうのでした。
こんなところで今日はおしまい!
次回はすぐそこの塔で計画書を手に入れて、ホワイトランまで戻ります!